世界がバグってる

AIの中の人のうめき声

政府・東京都が酒類制限の根拠とする研究がやばい

7/6に作成された研究のパイロット版の報告書にあんぐりでした。

資料は新型インフルエンザ等対策推進会議 基本的対処方針分科会(第 11 回)の103Pからの「新型コロナウイルス感染症の社会行動リスク解析:パイロット調査の暫定報告」と題された箇所です。

こちらは扱った記事。

研究の背景・目的

この研究の背景・目的は下記とのことです。

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まず「発熱外来等で新型コロナウイルスの検査を受ける者を対象として」とある時点で母集団に疑問を持ちました。コロナの検査を受けに来る時点で感染の心当たりがある=不特定多数と関わった可能性が高い人が中心になります。感染者が全くいない集団のみで完結する行動範囲の人が熱が出てもコロナを疑う可能性は低くなると思います。いつもそのメンバーだけで飲んでる場合、何も起きなくても陰性者に含まれない。むしろ、現状で不特定多数と飲んでる方が少ない気がしますし、そういう人の方が発熱外来に来る可能性は高いでしょう。陰性側の数が減るとサンプル数が少ない分、特に陽性が数人でも結構大きな影響になります。

研究方法

こちらの研究方法ですが、

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症例対照研究:発熱外来受診者においてアンケートを実施し とあり、これは嫌な予感。前回の東京都で飲酒を制限する根拠もアンケート( 新型コロナウイルス療養者(宿泊療養・自宅療養)の行動等に関するウェブアンケート調査結果)だったのを思い出しました。

前回のアンケートもおかしかったんですよね。そもそも、飲酒を伴う会食で感染したなら、濃厚接触を追って、そこで感染したかを明らかにできるわけです。自分がうつした相手、うつされた相手がいなければ飲酒を伴う会食は危険なシーンと言うか感染シーンとしてカウントされないはず。陽性者に含まれる"飲酒を伴う会食の参加者"はただの陽性者の属性というか行動の傾向であって、それをする人が何人いようとそこでうつってなければ感染リスクも何もないのです。

マスクに関しても同様で、下記の情報からマスクを97.6%が「常にマスクをしていた」「ほとんどしていた」であるのなら、マスクをしてる人からマスクをしてる人に感染ってるのでは?やっぱマスク意味ないの?と思うのが普通だと思うんですが、24.5%が「同居者以外とのマスク着用なしでの会話」をした、ということで「変異株はマスクを外してる僅かな時間でもうつるのでなるべく外さないように」という何故かマスク信仰が止まらない状態です。ちょっとした恐怖を感じました。たった1/4に満たない人が2週間の間にしたかも?で、3/4は絶対してない、なわけです。してない人は一度もしてないと答えられるので自信持ってだろうけど、したは一回でもなので「気がする」も含まれてるのでは?マスク外してた時にうつったとしたら、その会話の相手が陽性なはずですが、全く言及なく「アンケート」なわけです。というか、これ、予想外の結果なのに解釈でゴリ押しした感。「この24.5%はクラスター検査で実際、外している時に感染したことが判明しています」と言った方が印象が強くなるので、言わないのは違うのでしょう。アンケートが出てくる時は科学的な査読を通った疑いようのない根拠がない場合、もしくは臨床で統計的に有意な傾向が出てない時に登場するイメージがあります。

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研究のフロー

これがなんかおかしいのです。作為的に感じる絞り込みがある。

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この部分ですが、対象を「検査は、症状ありかつ/または濃厚接触者に実施」と書いているのに、「濃厚接触あり・記載なし:29名」が除外されています。ただでさえサンプル数が少ないのに。

行動歴の結果

で、「お酒のある会食」の件ですが。

このオッズ比は「会食参加なしまたは1回」を1としての(陽性の割合)/(陰性の割合)でつまりは (25%(酒有り陽性)/5.17%(酒あり陰性)) / (21%(参加無陽性)/89.5%(参加無陰性)) = 5.89 に対して、年齢・性別・基礎疾患で重み付けした模様。

しかし、よく見ると、会食2回以上も7/28でお酒のある会食と陽性が全員かぶっています。2回以上の会食でお酒飲まなかったら陽性にならないというサンプル群です。ありえないでしょ。酒にウイルス混ぜたのか?という感じ。それなら、酒なしにしたら時短要らないのでは?

で、サンプル数の少なさが問題で、何故か濃厚接触ありが除外されてたような記述ですが、会食は確実に濃厚接触ありなので、会食の一部が除外されているのでは?と邪推してしまう。で、減ったのは陽性7人(あれ、行動歴の場合8人減ってる)陰性22人(あれ、こっちも45人減ってる)です。陰性陽性がたった28件なので、もし減らした数が全部都合の悪い方に入る場合(陽性8人がお酒のある会食不参加で陰性45人が参加)だと、陽性は7/36=19.4%で陰性は37/277=13.3%となると(19.4/13.3=1.46)/(75/91.4=0.82)=1.78で更に調整すると減るので有意にならないという結果に変わります。サンプル数が少ないということは少しの数字の変化が簡単に結果を変えるということです。283件って嘘だろ、という感じ。お酒の部分なんて260件しか使われてない。10倍でも少ないような。

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あと、このアンケート結果だと出張以外の国内旅行のオッズ比が1.63で調整オッズ比が1.59でGoToトラベルは有意差なく感染リスクは限定的だったと言えるのも留意したいですね。

ついでにリスク要因

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これ、「マスクなしの会話」がオッズ比1.09で調整すると1.02ですね。このアンケートを飲酒が感染リスクを5倍にするというなら、「マスクなしに会話は感染リスクを1.02倍にする」と言ってマスクの無意味さを主張すべきなのでは。都合の良いデータしか使わないわけです。まぁ、マスクは気持ち程度の差という感覚の自分としてはそうだろうな、なんだけど、流石に1.2倍程度は差が出ても良い気がするのでデータどうなの感も。

「狭い空間での共同生活」がオッズ比1.27倍、調整オッズ比1.04倍ってホントかよ、という。シンガポールでそういう状況でクラスター起きまくってた気がするんですが。まぁ、サンプル少なすぎという話だけど2/16だけ陽性か・・・。

「大人数や長時間におよぶ飲食」が4/29で「お酒のある会食」が7/28って3人どこ行ったの?短時間だったということ?という不整合の謎も。長時間の定義もわからないですね。このデータでわかるのですが、陰性の母数が多すぎて陰性の対象者が少ないとたった4人、14%で感染リスク大の扱いになってしまう。

就業・就学の謎

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「25%程度・50%程度テレワーク」の方が「テレワーク行っていない」より感染リスク低いんだけど。もはや、データの偏りやばい。中途半端に出社すると感染症対策の意識が低くなるのでテレワーク止めましょう、ということになる。

アンケートの問題点

結局のところ、アンケートではサンプル数が十分にないと偏った環境に基づいたなんの役にも立たない情報になります。 また、それぞれの回答者の環境が全く違います。会食と言っても、恋人の距離感でナンパした相手を口説いてるシーン(2−2だと3人以上になります)と、お酒なしで取引先と広いテーブルで食べるのでは感染リスクの評価として比較対象にならないでしょうが、アンケートなのでそんなこと関係ないです。

そして、感染リスクを論じていますが、「お酒のある会食で感染する」ことと「お酒のある会食に参加する」は全く別です。前者は感染リスクを高めてると判断できますが、後者は感染リスクを高めてると判断できません。ただの陽性者の行動傾向であって、そりゃ、週に数回知らない人と合コンしてたりする人は他の行動でもリスクの高い行動をしてるでしょう。結局、感染リスクを論じるならアンケートなんて記憶だよりじゃなく、同じ条件で違う行動をする集団を比較しないと意味がないのでは。

現状、感染経路だと家庭が一番多いので、アンケートで「同居者がいて8時までに帰ってる」という項目があれば感染リスクはかなり高くなってるのでは?という。

まとめ

こんなものを元に飲食店いじめ、禁酒令をドヤ顔で正当化する都知事とか今の都民は不幸すぎる。

オリンピックが特別じゃない、コロナ対策が過剰

しかし、人口動態統計速報出て、死者数が 平成28年:1万7321人増 平成29年:3万2685人増 平成30年:2万2085人増 令和元年:1万8628人増 からの 令和2年:8445人減 でコロナ怖い、感染症対策足りない、とかいう人は脳が溶けてるのでは、と感じてしまう。

増加傾向的に、少なくても1万増位と考えると2万位減ったような状態で、コロナ自体は3500人弱。 コロナの死者に数えられてるのは心不全だとか脳卒中で陽性になってもコロナ死になるので、 実際は半分位と思ってもいいとは思うものの、累計の死者数が6月25日現在14,604人で、 去年の肺炎の死者の減少数1万7073人なので、自粛で去年死んでてもおかしくない人達(主に高齢者) が年を跨いでも2500人近く生きていて今年は0というような状況と言えなくもない。

人命が大事、と言って対策を打ち過ぎて、コロナ克服ところじゃなく、高齢化を進めるくらい 人命を守ってしまって、経済ボロボロで会社を閉める人とか、心を病む人が急増する結果になるという 結局はコロナ対策禍である。

オリンピックが本来の国の判断

オリンピックを有観客で酒も解禁、それは普通の判断です。人死んでない。 コロナ禍では対策し過ぎてコロナ前より全然死んでない。それが現実。 官僚や議員は会食をしてるのも、基本的には感染症対策を正しく行えば感染しない確率が 高いことがわかっているだけで、正しい対策を伝えても理解しない(距離の代替がマスクと 言って、夏場は距離の取れる屋外等外せる場面は外せと言っても、テレビの影響もあり 付け続けたり、体育で倒れたりする)国民を信用せずに、自分達は正しい感染症対策で普通に 行動するが、それができないお前らは引きこもって感染に寄与してくれるな、というのが 本音でしょう。国民の大半はバカだからです。炎上系のYouTuberとか、日本の自称稼いでる YouTuberの大半が情報商材業界から流れてきてるような人間なのもいい例です(そんな詐欺師 予備軍だった奴らの動画を喜んで見ちゃうし、信じちゃう)。

しかし、「オリンピックができるのになんで幼稚園の運動会ができないの?」とか言う人も それを取り上げるマスコミの思考回路バグってるのでは...。この国ではオリンピックを 幼稚園の運動会と変わらないようなイベントだと思ってるんだな、と。世界中の国々が 争いを辞めて、スポーツという手段で日々研鑽を続けてきた人達が世界一を決める場で争う。 ご近所の話と世界中関わる話で責任の違いとか影響であったり、そういうものを理解できないのかな。

酒が原因と本気で思ってる?

専門家が言ったとの話ですが、本気で酒を出すと感染者増えると思ってる人はどれくらいいるのだろう。

  • 酒を飲んでるおっさん達
  • パンケーキを食べてる女子大生
  • ゲームをしてる男子高校生
  • 公園の子供達

この中で酒が一番感染リスクが高いと思う人はどれだけいるだろうか。 おそらく子供が一番うるさいが、公園を取り上げるか。そうすると子供が家庭で暴れて家庭が崩壊する。 ではパンケーキを禁止するか。しかし、パンケーキを食べてるおっさんはあまりうるさくない、というか むしろしかめっ面で静かかも知れない。タピオカを飲みながら話してる女子高生集団も同様にうるさいだろうし、 ゲームでも大声で飛沫を飛ばすだろう。酒癖の悪い人間も入れば、眠くなる人間もいるけど、大半は少し 楽しくなるくらいだ。

夏に向かうタイミングで対策に酒を入れたら(緊急事態前からだけど)減った、だから相関ある、 とかいう、なんでそれに限定できるかという謎の統計力を専門家が発揮してる。

結局のところ、減ったら、自分達の提言した対策のどれかが効いたのだ、と思いたいだけに思える。 飲食店を原因と決めつけて(もう塗り替えられた初期の海外の研究が元だとか)、飲食店関係なくない? という状況になったら酒を原因にすることで、自分達は間違ってなかったと思いたいだけでは。

自分の感覚だとお酒の提供が直接感染リスクを上げると思う人は脳味噌の代わりに胡桃が入ってる気がする。 どれだけ物事を疑わないのか、と。日本人はクリティカルシンキングをちゃんと学ぶべきでは。

他のプロスポーツはなんで開催できるのか

Jリーグプロ野球は客を間引いて観客を入れているし、ワクチンが進んできた国ではマスクも付けず 距離も取っていない。日本より新規陽性者多くても、です。日本のスポーツ観戦ではほとんどクラスターも 報告されていない。有観客にするなら科学的エビデンスを、というけど、「起こらないこと」を証明するのは 悪魔の証明に近い。現状クラスターが起きていないことが根拠では「まだ起きてないだけ」と言えてしまう。 観客席でキスしたら感染るだろう。しかし、それはどこでやっても同じという話です。 にもかかわらずオリンピックで感染爆発の可能性というのはパチンコ叩きと同じようなもので。 可能性というのはどこにでもあるように思える。

せっかく感染症対策をしながらプロスポーツを実施してるのに、感情論でせっかくの積み上げを 無視しようとしてる。富岳の箱庭のシミュレーションを信用するのに、実際の人間での実証は信じない。 意味不明です。しかも、ほとんどのオリンピック反対派は元々観戦予定ない人がほとんどだと思います。 ただのストレス解消に、日本の国民性である、「他人の足を引っ張る」「他人に自分と同じ苦労をさせたがる」 という性質を発揮してるだけに感じます。自分が(過剰な)自粛してるのに他人が盛り上がるのは許せない、と。 本当に、この国の人達は心が狭いよね。特にアスリートなんて、君等より何十倍、何百倍の努力をして オリンピックを複雑な気持ちで待ってるわけなのに。

困難があるとすぐ逃げる日本人の国民性

某少年革命家にせよ、入社即辞める新社会人にせよ、なんか、「大変」「難しい」状況があると 簡単に逃げるのが今の日本人な気がします。戦ってみて、解決しようとして、誰かに相談して、 それでも自分の心や身体が持たないと思った時に「逃げる」という選択肢を持って、最後の手段で 選ぶのは有りだと思います。心を壊してまで逃げないのは悲劇です。

しかしながら、ちょっと逃げるの早すぎない?という。 学歴はどこまで信用できるかわからないけど、少なくとも学歴がある人は勉強というストレスに 耐えたわけで、ストレス耐性はある程度保証されるし、困難に立ち向かう姿勢があるのはわかる。 そういう人が評価されるのは当たり前であり、国家であっても同じ話でしょう。 困難があれば迂回する、逃げる人が歴史を、世界を変えることはないと思う。 新しい世界は基本的に困難の先にあるもので。

そもそも、海外で制限解除されたり、死者数もどんどん減っていて、去年も夏は世界的に 収まってたにもかかわらず、困難なのか、これ?という気はしますが。特に日本のコロナ禍 なんて、コロナ前より年間の死者が減ってるのに、コロナの死者を、陽性者をなくさないと オリンピック開催できないとしたら、今後日本で国際的なイベントを企画するのは一切、 止めたほうが良いと思う。「少しでも困難があったら逃げる国」認定されても仕方ないのでは。

まとめ

結局の所、コロナが出てきてウイルス干渉なのか、インフル激減なので、インフルがコロナに 置き換わったような感じで、そのコロナが変異とか言ってるものの、もはやコロナをインフル並みの 扱いにする時期に思えるし、日本だけヒステリックなゼロリスク信仰でコロナの被害以上に コロナ対策でダメージを受けてる。コロナの被害とコロナ対策のダメージを数値化して、 対策のダメージで割った場合、日本は2桁くらい小さい数字になる気がします。効果が薄いということ。

しかし、この国は一度始めたことを止めるのが本当に苦手ですね。 かぶれる湿布薬を毎日張り替えて、痛みがなくなっても貼り続けてかぶれの方が痛みのメインに なってるのに、いい加減貼らなくて良いのでは?みたいな状況に見えます。そもそも、ワクチン出て インフル同様、ワクチン打ってもかかる時はかかるし、なるべくかからないようにしよう、という インフルと同じ立場にコロナを置いて日常を取り戻す時期に来てるはずなのに。

というか、今回の内容と同じようなことを橋本聖子会長が言ってました。

エボラ出血熱下の開催経験者だけに説得力ある。また、

すでに2019年の国連総会で世界186カ国の共同提案で「オリンピック休戦決議」が採択されています。オリンピック開幕の7日前から、パラリンピック終幕の7日後まで、59日間は世界が休戦するという決議をしてもらっているんです。

これはすごく大事な話で、なぜマスコミが語らないのか。

なのですが、誰か会長に正しい二重マスクの付け方を教えてあげて欲しい。

学校に行かない!世界と日本の若き活動家

上半期ほとんどで出ていた緊急事態宣言が解除されましたが、飲食店がお酒を出す条件に空気の流れを悪くし、換気の効果を減らすアクリル板の設置や接触感染の可能性が高まるマスク会食の徹底とか、この国やばくないですか?

大阪でまん防になってマスク会食を義務付けたらむしろ感染拡大した(施行5日後以降増えてる)のは記憶に新しいところですが・・・。

この国はマスクが絶対という価値観に縛られて、それを前提に全ての感染症対策を立てているので、マスクの効果が気持ち程度なら全てが愚策だったということになるわけですが。

そう言えば、日本では去年8月頃に増えたので今年も解除後増えると言ってる人がいますが、7月頃からPCR検査を拡大していっただけな気がします。偽陰性がだいたい2%だと検査数の差の2%は底上げされるわけで。

夏風邪は多少あるものの冬とは比べ物にならないことから、オリンピックやろうと、大して増えないと思いますけどね。

そんなわけで、今回は世界と日本の活動家の話です。

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コロナでバグった日本

はじめました。気楽にバグった世界に疑問を投げかけようと思います。

書くことを決めたのはテレビで報道される内容や知事達や議員の言動が現実とあまりに乖離してるように思えて、自分がおかしくなったのかと思った、というのがあります。自分と同じ様に感じる人に君だけじゃないよ、と。

コロナで壊れる国

日本という国は本当に意味不明で、失敗を異常に怖れて、自爆してるように思えます。 コロナに関して言うと、この国は健康意識が高いせいか、COVID-19というウイルスが猛威を振るう中でもサイトカインストームを起こして亡くなる人も少なく、むしろ、人口動態統計を見ると、死亡者は前年より8445人減少し、肺炎での死者に至っては1万7073人も減少してる。新型コロナ死者は2020年では3366人なので、肺炎が主なコロナの死因だとすると、感染症対策のために本来肺炎で亡くなっていたかも知れない13600人を超える人が死なずに済んだことになります。コロナは心不全で亡くなった人に検査して陽性でもコロナ死になるので実際は半分以下かも知れません。都のモニタリング会議でも亡くなった人が人工呼吸器を付けていた割合の低さに驚きます(重症病床かなり余ってる状態で)。

ここで重要なのは、コロナで亡くなる人を減らしたどころではなく、それ以上にコロナがなかったら亡くなったかも知れない人達をかなりの数救ったということになります。そして、そのほとんどが高齢者で、言い方は悪いですが、本来亡くなっていたかも知れない、年金で生活できる高齢者を救うために仕事に出ないと生活ができない若者が自粛させられ、人々に笑顔を与えたいと飲食店を経営していた人や、三浦春馬さんや竹内結子さんと言ったエンタメ業界の人、特に若い世代が自殺で亡くなっているのが現実です。コロナで亡くなるはずだった人を救うのでなく、コロナがなかったら亡くなってたかも知れない人を救って、コロナがなければ、いや、過剰なコロナ対策がなければ亡くなっていなかった人達が亡くなっているのに「命を守る」というのはなんなんでしょうか?詭弁過ぎて笑えません。

その結果、必要以上の自粛で、しかも"専門家"という名の風邪(季節性の感染症)以外の感染症の先生の指示の下、経済をボロボロにするという。実質-4.6兆円のGDP成長率で、特に飲食店なんてひどい話でした。

思い込みで、「会食でもらったウイルスを家庭でばらまいてる」と感染源が家庭が過半数、続いて職場と施設となっても飲食店感染説は撤回されずに酒類提供禁止もしくは休業要請まで行きました。しかし、5月13日の東京都のモニタリング会議で公表されたアンケート結果で、口頭説明部分で既婚者はほぼ会食に参加していなかったそうです。家庭内感染はどこから来たのか。飲食店ではないなら職場なのでしょうか?何れにせよ、飲食店は言いがかりで潰されたりしていたわけです。

オリンピックをストレス解消に潰そうとする人達

そんな、死者がコロナ禍で前年より減ってる日本でオリンピックを開催するのが危険と主張する意味不明な人達がいます。

まともに考えて下さい。現在の東京の感染者数はワクチンのおかげでほとんど全ての行動制限が解除されたニューヨーク(NYC)よりやや少ない水準です。海外から見たら何が危険なのか、何が緊急事態なのか。ちなみにNYCは人口842万人、東京都は1398万人です。NYCの新規陽性者を1.66倍すると東京都とのスケールを合わせた比較ができるでしょう。

そんな他国から見たらほぼ収まった水準で、国際的な4年に1度のビッグイベントを2回目の延期(実質次回2024を考えるとほぼ無理)もしくは中止とか、そんな、他国からしたらリスクがほぼなくなったと判断するような水準で国際的なイベントを中止する国で今後、開催国としてホストにするのは無理でしょう。何年もかけて、多額の資金をかけて準備するイベントの開催地として、リスクがほぼなくなってるのにゼロじゃないから中止します、なんて言われたら、そこでの開催を目指してリソースを投入すること自体が世界的なリスクになります。つまり、日本は国際的なイベントの開催地には適当じゃない国、と考えると思いますが、いかがでしょうか?

少ないリスクをゼロにしようとして大ダメージを受ける自爆国家

結局、この国の今の状況は自爆でしょう。コロナのダメージより、コロナ対策のダメージが大き過ぎる。コロナ禍というより、コロナ対策禍であり、完全な人災です。

言ってみれば実用に耐えうる石橋に力士集団を乗せて、少し不安に感じる、ということで、体重30kgの人にも渡らせずにハンマーで叩いて叩いて、叩き壊して、ほら、やっぱり危ない、と純金の橋を作って、時間とお金はかかったけど丈夫な橋ができたね、と借金だけが残る。そんな喜劇を見せられているようです。

元々、欧米諸国のような中年以降は肥満だらけになる健康に問題のある国の問題に火が付いたら、対岸で燃え移らないにも関わらず大規模な消防活動の準備をして疲弊した状態で、戦犯は(真実を伝えずに・・・亡くなっているのはほぼ高齢者でコロナの死者の平均年齢は平均寿命とほとんど変わらなかったり、若い世代の重症は宝くじレベルなのにリスクがあると煽り、死者数が前年より減ったことも伝えず、不安でテレビを見るように仕向けようとした)マスコミと専門外の専門家(ITで言うところのwebデザインの専門家が習ったことも使ったこともない機械学習を独学で指導してるイメージ=専門領域の中の別分野)とその意見を聞きすぎる政治家でしょう。

本当の世論はSNSと違う

また、SNSを見て政治家が世論と判断してる、マスゴミが世論として報道してるように見える現状は非常に危険だと思います。 というか、朝の情報番組もSNSドライブレコーダーと中国のびっくり事件ばかりで、ホント時間の無駄に感じます。チンアナゴをボーッと見る時間と大差ない情報量かも知れないです。

竹中平蔵先生の「世論はよく間違える」はその通りです。テレビやSNSを見ると、コロナの状況を見るのに適切な指標が「新規陽性者数」(偽陽性があるので感染者とは言いません)と大多数が思っているように見えるのは良い例です。20代が100%で5000人の陽性が都内で1日に報告されたら、彼らは地球が終わったような反応をするかも知れませんが、彼らの内で重症化するのは1人か2人がいいところですし、亡くなりもしないでしょう。

そして、外を歩くとわかりますが、感染症対策の優先順位もグダグダです。ほとんどの人がマスクをして、お店でアルコールを手に取って家に帰ったら手洗いうがいをすれば完璧な感染症対策をしてる、と思ってるように見えます。

SNSでよく見るのはほとんどがネガティブな反応で、いわゆるノイジーマイノリティです。「すごく良い!」は言語化されますが、「まぁまぁ良い」や「普通」、「どうでもいい」は可視化されません。サイレントマジョリティーが無視されて愚かなノイジーマイノリティに右往左往してるのが日本です。政治家までSNSを見て世論と思ってるようで、頭が痛いです。

感染症対策について

SNSを見てておかしいと感じるのですが、感染症対策は感染経路ごとに優先順位を付けて対策すべきだと、僕は考えます。

  • 飛沫感染
    1. 距離を取ること:1mでほぼ安全、2mあれば感染力のある飛沫は蒸発もしくは落下します
    2. マスク:大きい飛沫はマスクの網目に引っかかって止まります

飛沫感染に関しては距離が絶対でしょう。届かないものは感染源になりようがない。アメリカのシアトルで拳銃を持ってる人がいても日本で撃たれることはありません。届かないものはリスクではありません。マスクは"大きい飛沫"限定ですし、大きい飛沫がシャボン玉のように網目に当たって割れて飛んだら、マスクに当たって近くの人にかかる事はありそうですが、網目は吸引力あるのでしょうか?日本の感染が止まらないのはマスクを信用し過ぎたことにあると思います。シートベルトをしていても衝突事故で死ぬことはあります。「シートベルトをしてるから危険運転しても平気」でなく最初から安全運転した方がいいです。そういうことです。マスクは万が一を和らげる効果しかないと思う方が安全でしょう。

  • 接触感染
    1. 手洗い
    2. アルコール消毒

ほとんど手洗いで防げると思っています。結局顔を触ると言っても、それだけで感染ることは少ないように思え、やはり手でグラスを触ってそれを口に付けて、というような経路が多いと思います。アルコール消毒を店に入る度にしてひどい肌荒れになってる人もいますが、バカバカしいな、と。少しでもウイルスが手に付いたら感染するかのようなアルコールの使いっぷりの人が結構いますが、ほとんど感染予防に寄与してない気が。アルコールが役に立ってるのはレストランの入口くらいでしょう(僕は飲食店では基本的にトイレで手を洗いますが)。

また、マスク飲食とか最悪ですよね。自分の口からの呼気や発生、咳でマスクに付いたウイルスをマスクの上げ下げで手につけて取皿や食器を触って、そこ経由で他の人におすそ分けします。手を洗おうが、新しく出たウイルスを手に付けるわけで、意味ないです。むしろリスク上がり過ぎでしょう。BBQで感染るのも、缶や紙コップを気づかずに共有しての接触感染が大半に思えます。

空気感染と言っても結核レベルではなく、小さい飛沫が空気中に漂ったケースです。一つ一つは感染力が弱いかほぼないレベルですが、その濃度が上がれば大きな飛沫と変わらない水準になりそうです。これに関しては濃度の問題だと思うので換気は有効でしょう。

最近笑ってしまった話が、アクリル板で換気が阻害される話です。これが、日本の"専門家"がやれという感染症対策です。

こういう対策やマスク会食を薦める専門家をいつまでも崇拝できる人達の頭はバグっているのではないでしょうか?富岳のおもしろ動画もそうですが、科学に弱い人の権威やなんちゃって科学への信仰はすごくて、「頼む、普通に考えてくれ」と思う毎日です。

その専門家が「外でも感染る、路上飲みは止めてくれ」、とか言ってますが、それ、換気意味ないと言ってるようなものだし、距離の取れる外なんだから、距離取って缶や瓶は共有せずに楽しんでくれ、と言った方がまだマシでしょう。なんで換気設備の整ってる飲食店で大丈夫だったのに、外でダメになってるのか。なぜ、路上飲みで感染るのなら、ほとんどの飲食店でクラスターが起きなかったのか、という話です。酒類提供禁止を破って提供して、時短の時間を超えて営業してるお店を「絶対クラスター起きる」「怖すぎ」とかSNSで言ってる人もいますが、だった、去年の冬とか21時以降やってた飲食店のほとんどでクラスター起きてたのでは?みたいな話です。意味がわからん。

風邪なのにね

そして、緊急事態宣言を解除したらまたすぐに感染拡大する、って言ってる人が大量にいますが、大丈夫?コロナウイルスって元々、風邪の、季節性の感染症だったの覚えてる?という感じです。オリンピックで人流が、とか言ってますが、8月とかほとんどの地点で滞在人口は元々減ります。暑いし学校ないし。人流がオリンピックで増えても1箇所数万人(10万のオーダーにはならない)がいいところで、東京の67万人いる学生の90%が部活だけのために夏休みだけど学校行っても人流変わらないという話です。

NYCですら去年の8月の平均の1日の新規陽性者は1000人割ってたのに、緊急事態宣言解除したら2000人超すとかなぁ。元々風邪のウイルスですよ?それ、もはや変異というか別物になってるのでは?

イギリス株すごい、インド株すごい、とか言っても、もはや4月の緊急事態宣言以降は若い世代はかかっても別にいい、という行動に変わっても今程度の感染状況で、新宿三丁目とか上野、渋谷の週末出歩いてみると、こんだけ人が溢れても全然感染ってないのに、何が感染力最強なんだ、結局今は夏に向かってんだぞ?という感じです。

あとがき

ちなみに僕は感染症の専門家でも医療従事者でもないので、ここの情報は自身の責任の元でご利用下さい。